第1部 初期のサッカー切手
17.「1924〜1944年」のまとめ
ウルグアイで最初のサッカー切手が発行された1924年から、第2次世界大戦が終了する1945年までの21年間について、サッカーの記念切手を中心にサッカーの郵便物資料をまじえ、16回に分けてほぼ年代順に紹介してまいりました(1945年のサッカー記念切手発行はありません)。
第1部を終えるにあたり、この間の全体像を記しておきます。
1.発行回数と種類
私の基準では、記念切手の発行回数は23回で、計80種類(デザインが同じで無目打ち切手1種、小型シート1種、贈呈用など特殊なものは除く)ととらえています。
このうちイタリアと同国海外領・植民地の30種類(第2回ワールドカップ関連)とコスタリカの18種類(中米・カリブ海サッカー選手権大会)と、4回の発行だけで60%を占めていることになります。
2.発行目的別種類数
国際大会
(オリンピック) |
8種類 |
(別に小型シート1種類あり) |
国際大会
(ワールドカップ) |
31種類 |
(うち第2回・イタリア大会30種) |
国際大会
(地域内) |
33種類 |
(うち中米・カリブ海・コスタリカ18種) |
国内大会 |
2種類 |
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その他 |
6種類 |
(スポーツ基金・周年記念・スタジアム竣工) |
3.地域別・発行国数・発行数
欧州 11ヵ国 |
53 |
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中米 2ヵ国 |
19 |
オランダ |
1 |
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コスタリカ |
18 |
ドイツ |
1* |
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パナマ |
1 |
フランス |
1 |
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イタリア |
30** |
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南米 2ヵ国 |
8 |
トルコ |
1 |
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ウルグアイ |
6 |
モナコ |
6 |
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コロンビア |
2 |
ブルガリア |
8 |
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スロバキア |
1 |
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ソ連 |
2 |
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ハンガリー |
1 |
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ルーマニア |
1 |
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*ドイツは別に小型シート1あり。
**イタリアは海外領、植民地向けを含む。 |
サッカー切手の発行は欧州主体であり、北米、アジア、アフリカ、オセアニア地域での発行はありませんでした。
以上で「第1部 初期のサッカー切手」を終わります。
― ちょっと寄り道 ―
初代から3代までのFIFA会長
FIFAの創設された1904年5月21日から1945年までの歴代会長3人の肖像を掲げておきます。第1部(1924年〜1945年)はジュール・リメの在任期間中にあたりますが、彼の活躍は大戦後の1954年まで続けられます。
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初代
ローベル・ゲラン
(R. Guerin)
1904〜1906在任
(フランス) |
第2代
ダニエル・ウールフォール
(D.B.Woolfall)
1906〜1918在任
(イギリス) |
第3代
ジュール・リメ
(J. Rimet)
1921〜1954在任
(フランス) |
FIFA100周年記念・歴代会長
2004年発行 (アフガニスタン) |
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