第3部 ワールドカップ・世界的イベントへの道(1950〜1958年)
14.第6回ワールドカップ・スウェーデン大会 (1958)E
―北の王国で、真の世界選手権大会実現―
◆待ち遠しかったブラジルの優勝記念切手発行
6月29日に、連続6回目の本大会出場で念願の優勝杯を初めて手にしたブラジルチームは、7月2日に凱旋帰国しました。
ブラジル郵政はこれにあわせ、優勝記念特別消印を準備しました。記念切手は当然間に合いません、優勝記念カバーに貼られたのは1950年大会「マラカナンの悲劇」に終わった大会の切手でした。今度は「歓喜」の引き立て役としてよみがえったことになります。
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ブラジル初優勝記念カバー
ジュール・リメ優勝杯を描いた
特別記念消印 1958年7月2日付
(記念切手は1950年ブラジル大会記念切手3種中の1種)
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ブラジル優勝特別記念印付切手
(記念切手は1950年ブラジル大会記念切手3種中の1種・田型4枚) |
一方、優勝記念切手は、決勝戦から半年以上も経った1959年1月20日にやっと発行されました。ワールドカップ優勝記念切手としては、1950年のウルグアイについで2番目の発行となりますが、優勝決定から切手発行までの期間は、ウルグアイに比べこれでも2ヵ月ほど早くなっています。
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ブラジル初優勝記念切手
(1959年1月20日発行・ブラジル) |
ブラジル初優勝記念マキシマムカード
(優勝記念切手付)
(1959年1月20日通常印付・ブラジル) |
優勝記念カバーや記念カードなどが多数存在します。(記念切手発行に際しての特別記念印は用意されませんでした)
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今回で第3部を終了します。
再開されたワールドカップの3大会(1950、54、58年)をとおして、
第2次世界大戦後のサッカー界の動きを紹介してみました。
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