第5部 ワールドカップ変貌の始まり(1974〜1982年)
13.第12回ワールドカップ・スペイン大会 (1982)D
― 華麗なるプレイヤーたちの挑戦 ―
◆ 豪華なイタリアの優勝記念ホルダー
決勝戦の行われた1982年7月11日から2ヵ月経った9月12日、イタリア郵政は優勝記念切手を発行しましたが、これを使用した記念ホルダーが作られました。表紙には4枚の実物が貼り込まれています。中には、切手25枚をカラー複写した厚手のシートが挟み込まれており、切手1枚ずつに選手22名と代表チーム監督エンツォ・ベアルゾット、イタリアサッカー連盟会長フェデリコ・ソルディッロ、プロサッカーリーグ会長フランコ・カラ―ロの署名が入っています。
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優勝記念ホルダー
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優勝記念ホルダーに挟み込まれた記念切手シート(複写) |
(各列左から) |
1列目: |
GK ディノ・ゾフ、
DF フランコ・バレージ、DF ジュゼッペ・ベルゴミ、
DF アントニオ・カブリーニ、DF フルビオ・コロバティ |
2列目: |
DF クラウディオ・ジェンティ―レ、DF ガエタノ・シレア、
DF ピエトロ・ビエルコウッド、MF ジャンカルロ・アントニョーニ
MF ジュゼッペ・ドッナ、 |
3列目: |
MF ジャンピエロ・マリーニ、 GK イバノ・ボルドン、
MF ガブリエレ・オリアリ、MF マルコ・タルデリ、
FW フランコ・カウジオ |
4列目: |
MF ブルーノ・コンティ、 MF ダニエル・マッサーロ
FW アレッサンドロ・アルベトベリ、
FW フランチェスコ・グラツィア―ニ、 FW パオロ・ロッシ |
5列目: |
FW フランコ・セルバッジ、 GK ジョバンニ・ガツリ
監督 エンツォ・ベアルゾット、
サッカー連盟会長 フェデリーコ・ソルディッロ、
プロサッカーリーグ会長 フランコ・カラ―ロ |
◆ 第5部のまとめ (その1)
今回で第5部「ワールドカップ変貌のはじまり(1974〜1982年)」を終えるにあたって、まとめておきたいと思います。
1.
データでふり返る3大会(1974、1978、1982)
◇ チーム別の成績と大会得点王
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優勝 |
準優勝 |
3位 |
4位 |
得点王(得点) |
’74 |
西ドイツ |
オランダ |
ポーランド |
ブラジル |
ラト(7) |
’78 |
アルゼンチン |
オランダ |
ブラジル |
イタリア |
ケンペス(6) |
’82 |
イタリア |
西ドイツ |
ポーランド |
フランス |
ロッシ(6) |
◇ 上位チームの監督の変遷 (太字は大会優勝監督)
ブラジルの監督3人が、ワールドカップで優勝することの難しさを味わされた時代。メノッティ(アルゼンチン)の、ベアルゾット(イタリア)の信念と粘り強さに脱帽!
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'74西ドイツ |
'78アルゼンチン |
'82スペイン |
西ドイツ |
H.シェーン |
H.シェーン |
J.デアバル |
オランダ |
R.ミケルス |
E.ハッペル |
− |
ポーランド |
K.ゴルスキー |
J.グモッチ |
A.ピエチェニツェク |
ブラジル |
M.ザガロ |
C.コウチーニョ |
T.サンターナ |
アルゼンチン |
V.カプ |
L.メノッティ |
D.ベルトーニ |
フランス |
− |
M.イダルゴ |
M.イダルゴ |
イタリア |
F.バルカレッジ |
E.ベアルゾット |
E.ベアルゾット |
◇ 主なフィールドプレーヤーの足跡
(出場試合数。( )は得点数。太字は得点王)
ベッケンバウアーとクライフにスーパースターの称号を用いるのに異存はないが、各大会の得点王3人も捨て難い。
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'74西ドイツ |
'78アルゼンチン |
'82スペイン |
クライフ(オランダ) |
7 (3) |
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ベッケンバウアー(西ドイツ) |
7 (0) |
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ラト(ポーランド) |
7 (7) |
6 (2) |
7 (1) |
ケンペス(アルゼンチン) |
6 (0) |
7 (6) |
5 (0) |
ロッシ(イタリア) |
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7 (6) |
ニースケンス(オランダ) |
7 (5) |
5 (0) |
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プラティニ(フランス) |
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3 (1) |
3 (2) |
ジーコ(ブラジル) |
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6 (1) |
5 (4) |
マラドーナ(アルゼンチン) |
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5 (2) |
◇ 主なゴールキーパーの足跡
(出場試合数。( )は途中交代。(太字は3大会出場者)
1970年大会で一度奪われた正GKの座を取り戻して、3大会連続出場しイタリアに3度目の優勝を呼び込んで有終の美を飾ったゾフに拍手!!
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'74西ドイツ |
'78アルゼンチン |
'82スペイン |
マイヤー(西ドイツ) |
7 |
6 |
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シューマッハ(西ドイツ) |
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|
6 |
ヨンググルード(オランダ) |
7 |
4 (1) |
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シュリベールス(オランダ) |
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2 (1) |
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ゾフ(イタリア) |
3 |
7 |
7 |
トマシェフスキー(ポーランド) |
7 |
3 |
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ククワ(ポーランド) |
|
2 |
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カルネバリ(アルゼンチン) |
5 |
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フィジョール(アルゼンチン) |
1 |
7 |
5 |
レオン(ブラジル) |
7 |
7 |
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ペレス(ブラジル) |
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5 |
<第5部のまとめ>次号に続く
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