第4部 ブラジル、ジュール・リメ杯永久保持へ(1962〜1970年)
7.第8回ワールドカップ・イングランド大会 (1966) C
― サッカーと切手の母国で開催 ―
◆決勝戦 イングランド対西ドイツ対戦記念消印
準決勝でソ連を2対1で下した西ドイツと、ポルトガルを2対1で退けたイングランドが7月30日に決勝で対戦しました。
開催国イングランドは、決勝戦用特別記念消印を用意しました。対戦国名、試合日、会場名が記載されています。(1次リーグ全24試合についても同様の記念消印24種がありますが、いずれも試合結果・スコア表記はなく、試合前に用意されたものであることが分かります)
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決勝戦記念カバー
(決勝用特別記念印・
1966年7月30日付)
(イギリス)
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◆イングランド優勝!ジュール・リメ杯がサッカーの母国に
前半西ドイツ(ハーラー)が先制するも、たちまちイングランド(ハースト)が追いつき同点のまま後半に入る。今度はイングランド(ピータース)が先に得点したが、終了間際に西ドイツ(ウェーバー)のゴール、2対2で延長戦に突入。その後ハーストが2得点し決着がつきました。
念願の初優勝の栄冠を手にしたイングランドは、開催記念切手(6月1日発行)3種中の1種に、「ENGLAND WINNERS」と書き加えた優勝記念切手を8月18日に発行しました。
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優勝記念切手 |
優勝記念絵ハガキ
ワールドカップ初の
大会マスコット“ウィリー” |
(1966年8月18日発行・イギリス) |
◆疑惑のゴールは永遠のなぞに
決勝・延長戦11分、ジェフ・ハ―スト(イングランド)が放った強烈なシュートはクロスバーの下側を叩いて真下に落ちバウンドしました。果たしてボールはゴールラインを超えていたのか?
主審のゴッドフリード・ディーンスト(Gottfried Dienst)(スイス)は、いったんゴールと判定しましたが、西ドイツの抗議を受け、線審トフィック・バクラモフ(Tofik Bakhramov)(ソ連)に確認しにいきます。バクラモフは旗をセンタースポット向け、イングランドの3得点目が認められました。
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トフィック・バクラモフ線審
1998年ワールドカップ・フランス大会
記念小型シート
(1997年10月15日発行・
アゼルバイジャン)
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◆準優勝・西ドイツ、ベッケンバウアー登場
当時20歳のフランツ・ベッケンバウアーはウーベ・ゼーラーとコンビを組み、早くもこの大会で世界のスターとなりました。
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1966年大会西ドイツ準優勝記念
絵ハガキ
西ドイツ代表他
(後段にゼーラー、ベッケンバウアー、中段右端にクラマー)
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同上(宛名面)
西ドイツ準優勝記念特別消印付
(裏面写真の代表選手名記載)
(1966年7月30日印・ 西ドイツ) |
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