第5部 ワールドカップ変貌の始まり(1974〜1982年)
7.第11回ワールドカップ・アルゼンチン大会 (1978) A
― 次世代スーパースター探しの大会 ―
◆本大会
◇試合方式
前大会同様、1次リーグを4チームずつ4グループに分け、各グループ上位2チームが2次リーグへ進出。2次リーグは2グループ4チームずつで争い、各グループ1位が決勝で争う方式で、全試合数38でした。
◇1次リーグ
1978年1月16日、1次リーグの組み合わせが決定、これを反映した第5次の切手4種類を発行しました。各国国旗を配した5枚ブロックシートでご覧下さい。
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<グループ1>
イタリア、フランス、
ハンガリー、アルゼンチン |
<グループ2>
メキシコ、チュニジア
西ドイツ、ポーランド |
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<グループ3>
ブラジル、スウェーデン、
スペイン、オーストリア |
<グループ4>
スコットランド、ペルー、
イラン、オランダ |
グループ別記念切手 (5次)(1978年6月3日発行 アルゼンチン) |
1次リーグ終了後の各グループの順位は下記でした。(国名太字が2次リーグ進出)
グループ |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
1 |
イタリア |
アルゼンチン |
フランス |
ハンガリー |
2 |
ポーランド |
西ドイツ |
チュニジア |
メキシコ |
3 |
オーストリア |
ブラジル |
スペイン |
スウェーデン |
4 |
ペルー |
オランダ |
スコットランド |
イラン |
◆プラティニ、ワールドカップ初挑戦
フランスは1勝2敗で、グループ3位となり、2次リーグへは進めませんでした。プラティニは、イタリア戦(1-2)とアルゼンチン戦(1-2)に先発、ハンガリー戦(3-1)に途中出場し、アルゼンチン戦で1得点を記録しました。
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大会公式記念カバー
アルゼンチン 2-1 フランス
(プラティニ、ワールドカップ初得点)
(1978年6月6日印) |
◇2次リーグ
2次リーグの結果は次のとおりです。(太字国名が決勝進出)
グループ |
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
A |
オランダ |
イタリア |
西ドイツ |
オーストリア |
B |
アルゼンチン |
ブラジル |
ポーランド |
ペルー |
◆ブラジル決勝進出ならず
2次リーグ、グループBの1位争いは土壇場までもつれました。
ブラジルは初戦のペルーを3-0で下しましたが、第2戦のアルゼンチンとは0-0引分け、第3戦のポーランドを3-1で破りました。
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大会公式記念カバー(部分)
ブラジル 3-1 ポーランド |
一方、アルゼンチンは初戦のポーランドを2-0で破り、ブラジルと引き分けたので、第3戦のペルー戦が重要でした。
問題は、両試合の開始時間に3時間の差があったことです。先に試合を終えたブラジルを上回るためには、アルゼンチンは最低4得点を上げる必要があり、加えて3点差以上での勝利が求められました。結果はアルゼンチンが6-0のスコアで勝利し、決勝進出が決まりました。
開催国の、この出来過ぎた結末に対し、当然のごとく多くの疑念が寄せられました。
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大会公式記念カバー(部分)
アルゼンチン 6-0 ペルー
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―ちょっと寄り道―
「ワールドカップ 通算1000ゴール 」
オランダのFW ロブ・レンセンブリンク (Rob Rensenbrink)が、6月11日のスコットランド戦の34分に得点しましたが、これはワールドカップ通算1000ゴール目でした。
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大会記念カバー
通算1000ゴール特別記念印付
(1978年6月11日付
アルゼンチン) |
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