第13部 ワールドカップ・補足
２．第20回ワールドカップ・ブラジル大会（2014） （２）
◆大会公式シンボルマーク入り切手の氾濫
「2014 FIFA World Cup」の主要なシンボルとなる、マスコット、トロフィーとエンブレムが定められ、ブラジルをはじめ日本を含む世界各国・地域発行の郵趣品で使用されました。切手デザインへの公式マークの採用傾向が強まり、独自な切手にお目にかかる機会が少なくなり残念です。
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大会記念小型シート
＜大会マスコット、トロフィー、エンブレム＞
（2014年4月24日発行・ブラジル）
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◆大会諸データ
大会期間 ２０１４年６月１２日〜７月１３日（６４試合）
上位成績
優 勝 ドイツ （監督：ヨアヒム・レーウ）
準優勝 アルゼンチン （監督：アレハンドロ・サベラ）
３ 位 オランダ （監督：ルイ・ファン・ハール）
４ 位 ブラジル （監督：ルイス・フェリペ・スコラり）
得 点 王 ハメス・ロドリゲス（コロンビア）６得点
最優秀選手 リオネル・メッシ（アルゼンチン）
◆総合成績
※PK戦は引き分け扱いとし、勝ち負けいずれも勝点１とした。順位は勝ち上がりを優先した。
順位 |
チーム |
試合数 |
勝 |
分 |
負 |
勝点 |
得失差 |
1 |
ドイツ |
7 |
6 |
1 |
0 |
19 |
+14 |
2 |
アルゼンチン |
7 |
5 |
1 |
1 |
16 |
+4 |
3 |
オランダ |
7 |
5 |
2 |
|
17 |
+11 |
4 |
ブラジル |
7 |
3 |
2 |
2 |
11 |
-3 |
5 |
コロンビア |
5 |
4 |
0 |
1 |
12 |
+8 |
6 |
ベルギー |
5 |
4 |
0 |
1 |
12 |
+3 |
7 |
フランス |
5 |
3 |
1 |
1 |
10 |
+7 |
8 |
コスタリカ |
5 |
2 |
3 |
0 |
9 |
+3 |
9 |
チリ |
4 |
2 |
1 |
1 |
7 |
+2 |
10 |
メキシコ |
4 |
2 |
1 |
1 |
7 |
+2 |
11 |
スイス |
4 |
2 |
0 |
2 |
6 |
0 |
12 |
ウルグアイ |
4 |
2 |
0 |
2 |
6 |
-2 |
13 |
ギリシャ |
4 |
1 |
2 |
1 |
5 |
-2 |
14 |
アルジェリア |
4 |
1 |
1 |
2 |
4 |
0 |
15 |
ＵＳＡ |
4 |
1 |
1 |
2 |
4 |
-1 |
16 |
ナイジェリア |
4 |
1 |
1 |
2 |
4 |
-2 |
順位 |
チーム |
グループ |
G内順位 |
勝点 |
17 |
エクアドル |
E |
3 |
4 |
18 |
ポルトガル |
G |
3 |
4 |
19 |
クロアチア |
A |
3 |
3 |
20 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ |
F |
3 |
3 |
21 |
コートジボワール |
C |
3 |
3 |
22 |
イタリア |
D |
3 |
3 |
23 |
スペイン |
B |
3 |
3 |
24 |
ロシア |
H |
3 |
2 |
25 |
ガーナ |
G |
4 |
1 |
26 |
イングランド |
D |
4 |
1 |
27 |
韓国 |
H |
4 |
1 |
28 |
イラン |
F |
4 |
1 |
29 |
日本 |
C |
4 |
1 |
30 |
オーストラリア |
B |
4 |
0 |
31 |
ホンジュラス |
E |
4 |
0 |
32 |
カメルーン |
A |
4 |
0 |
◆大陸連盟別結果
| |
UEFA |
CONMEBOL |
CONCACAF |
CAF |
AFC |
| 出場数 |
13 |
6 |
4 |
5 |
4 |
| グループリーグ敗退 |
7 |
1 |
1 |
3 |
4 |
| ラウンド１６ |
6 |
5 |
3 |
2 |
0 |
| ベスト８ |
4 |
3 |
1 |
0 |
0 |
| ベスト４ |
2 |
2 |
0 |
0 |
0 |
◆ブラジル、開幕戦を飾る
| 2014年6月12日 |
|
| サンパウロ |
| ブラジル対クロアチア：３−１ |
開幕戦特別記念消印
（2014年6月12日付・ドイツ） |
◆ドイツ、優勝までの軌跡
| ＜グループリーグ・グループＧ＞ |
|
| 2014年6月16日・サルバドール |
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| ドイツ対ポルトガル：４−０ |
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グループリーグ
特別記念消印
|
| 2014年6月21日・フォルタレーザ |
|
| ドイツ対ガーナ：２−２ |
| |
グループリーグ
特別記念消印 |
| 2014年6月26日・レシフェ |
|
| ドイツ対ＵＳＡ １−０ |
| |
グループリーグ
特別記念消印 |
| ＜ラウンド１６＞ |
|
| 2014年6月30日・ポルトアレグレ |
ドイツ対アルジェリア 延長２−１ |
| |
| ＜準々決勝＞ |
|
| 2014年7月4日・リオデジャネイロ |
|
ドイツ対フランス １−０ |
|
| |
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| ＜準決勝＞ |
|
| 2014年7月8日・ベロオリゾンテ |
ドイツ対ブラジル ７−１ |
準決勝・特別記念消印 |
| |
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| ＜決勝＞ |
|
| 2014年7月13日・リオデジャネイロ |
ドイツ対アルゼンチン 延長１−０ |
| 決勝・特別記念消印 |
◆ドイツ4回目の優勝を飾る
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４回目優勝特別記念印付カバー
＜優勝までの全７試合の対戦国・スコア表示＞
（2014年7月13日印・ドイツ） |
◆事前印刷された優勝記念切手
ドイツはこの大会参加を記念する切手は発行せず、これまでに紹介しましたように、複数の特別記念消印で対応していました。
ドイツが延長の激闘の末、世界の頂点に立ったのは、７月13日午後６時過ぎ（現地時間）でした。その後、優勝記念切手の７月17日発売を発表しましたが、切手500万枚は決勝前に印刷されていたと、「郵趣」2014年９月号などで報じられています。切手には「ドイツ サッカー世界王者2014」と表示されており、敗れた場合は廃棄処分のリスクを負っていたことになり、国民から批判の声も上がっているとも伝えられています。
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優勝記念切手 （2014年7月17日発行・ドイツ） |
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優勝記念初日カバー
（2014年7月17日付特別記念消印付・ドイツ発行） |
― ちょっと寄り道 ―
ブラジルとポルトガル、サッカー協会１００周年を飾れず
◆ブラジル、開催国優勝の夢潰える
1950年第４回大会以来64年ぶりに巡ってきた２度目の自国開催で、６度目のワールドカップ優勝を果たし、ブラジルサッカー協会100周年を盛大に祝う夢は、ベロオリゾンテでの準決勝ドイツ戦における大敗により砕け散ってしまいました。
７月12日の３位決定戦も落とし、４位で大会を終えた８日後の2014年７月21日、同国サッカー協会100周年記念切手が発行されました。ブラジル優勝記念切手に不可欠な６個目の「星」は当然記されていません。
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ブラジルサッカー協会100周年＜1914〜2014年＞
記念切手（3連刷）
（2014年7月21日発行・ブラジル）
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切手には各年代のサッカー組織のエンブレムが
描かれている。
左：ＦＢＳ（1914〜1916年）
中央：ＣＢＤ（1917〜1978年）
右：ＣＢＦ（1979年〜） |
◆ポルトガル、総合順位17位に終わる
大会に先立ち2014年３月31日に「サッカー協会100周年」を祝う記念切手を発行。さらに６月16日には「ブラジル大会参加記念切手」も発行して大会に臨んだポルトガルでしたが、グループステージ グループＧ 4位（3試合、1勝1分1敗、勝点4）で早々と姿を消してしまいました。
しかし、1970年代以降発行の郵趣品は魅力的で、構成力とデザイン力に富み、私は世界のトップクラスにあると位置づけています。
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ポルトガルサッカー協会１００周年記念はがき
（宛名面） |
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ポルトガルサッカー協会100周年記念はがき
（裏面）
（2014年3月31日発行・ポルトガル） |
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ブラジル大会参加記念小型シート
（2014年6月16日発行・ポルトガル） |
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