第7部 ワールドカップ、世紀末から新世紀へ(1998〜2010年)
16.第18回ワールドカップ・ドイツ大会 (2006) C
― 4度目の優勝をめざしたドイツとイタリア ―
◆ 準決勝
◇ イタリア対ドイツ <2対0> <7月4日・ドルトムント>
大会開催国ドイツは、延長終了直前までよく耐え、イタリアを無失点に抑えていました。しかしイタリアのカンナバーロらで構成される鉄壁の守備を打ち破るほどのパワーは、もう残っていませんでした。
過去のワールドカップでPK4戦負けなしと強さを発揮してきたドイツと1990年地元開催以来PK戦3連敗のイタリア。 PK戦にさえ持ち込めればというドイツの願望は、タイムアップ寸前の119分に断たれました。 CKからのこぼれ球を、ペナルティ右隅からイタリアの左サイドバック・グロッソに、左足で強烈に決められてしまいました。あきらめないドイツは、全員攻撃するしかありませんでした。それを待っていたかのようなイタリアのカウンターが決まります。ジラルディーノのドリブルに追走してきたデル・ピエロの右足での2点目が決まり、ドイツの息を止めました。
史上初の2度目の地元優勝は消えてしまいました。しかし、タイムアップ後、スタンドからはドイツの健闘を讃える大きな拍手が起こり、長く続きました。
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準決勝・イタリア対ドイツ公式カバー
(2006年7月4日付
ドルトムント局印・ドイツ) |
◇ フランス対ポルトガル <1対0> <7月5日・ミュンヘン>
決勝トーナメントに入り、オランダ、イングランドを下し快進撃を見せたポルトガルでしたが、33分にリカルド・カルバーリョがフランス・アンリを倒してPKを与えてしまい、ジダンに先制点を決められてしまいました。その後はフランスが守り、ポルトガルがC.ロナウドを軸に必死に攻める展開が続きました。しかしながらこの試合のポルトガルには、C.ロナウドを除いてメリハリがうかがえず、同国初の決勝進出を果たせませんでした。
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大会記念2種 (2006年6月7日発行・ポルトガル)
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準決勝・
フランス対ポルトガル
公式ハガキ
(2006年7月5日付
ミュンヘン局印・ドイツ)
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◆ 3位決定戦
◇
ドイツ対ポルトガル<3対1> <7月8日・シュツットガルト>
ポルトガルには、1966年イングランド大会以来40年ぶりの3位獲得がかかっていましたが、ドイツにはホスト国として立派に締めくくる務めが残っている試合でした。
しかし、前半は0対0、試合は56分、ドイツのシュバインシュタイガーが豪快に右足ミドルシュートで先制、60分には同選手のFKが相手DFペチートのオウンゴールを誘い2点のリード、さらに78分にも再びミドルシュートを決めて3得点に絡む大活躍でした。
ポルトガルは残り2分、フィーゴの放ったクロスがヌ―ノ・ゴメスの頭を経て今大会はじめて登場したGKカーンの脇を抜いて決まりました。カーンとフィーゴの両雄にとって最後のワールドカップでした。そして、タイムアップの笛を吹いたのは、日本の上川徹主審でした。
| ワールドカップ2006小型シート
<2006年2月9日発行
「スポーツ振興」5種中の
サッカー4種を収める>
左上:大会ポスター
左下:アリアンツアリーナ/
ミュンヘン>
右上:オリンピアスタジアム/
ベルリン
右下:スタンド状景
(2006年5月4日発行・ドイツ)
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―ちょっと寄り道―
「ルイス・フィーゴは切手収集家!」
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ルイス・フィーゴ
「ASCATグランプリ受賞」
(2002年11月29日発行・モナコ) |
2002年11月29日、モナコから1枚のサッカー切手が発行されました。これは、ルイス・フィーゴ選手の、切手収集に貢献した人物に贈られる「ASCAT(国際切手カタログ・アルバム・郵趣書籍出版社協会)グランプリ」受賞を記念する切手です。
同選手のプレイをシルエットで描き、右下には2000年に獲得した「ヨーロッパ年間最優秀選手<バロンドール>賞受賞と彼の姓名が記されています。
また、この切手は所属する、レアル・マドリードの創設100周年を記念しており、同チームの100周年記念ロゴマークが描かれています。(フィーゴ選手は、2001年に「FIFA最優秀選手賞」も受賞しています)
なお、フィーゴ選手がどの分野の切手を収集をしているかは、明らかにされていません。スペインの郵趣誌「クロニカ・フィラテリカ」誌10月号には、笑顔で切手アルバムを広げている同選手のくつろいだ姿の写真が掲載されているようです。
(参考資料:「郵趣」誌2006年10・11月号、MICHEL月刊誌2003年1月号) |
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