第7部 ワールドカップ、世紀末から新世紀へ(1998〜2010年)
10.第17回ワールドカップ・韓国/日本大会 (2002) E
― 史上初、アジアでの共同開催 ―
◆ 決勝 ブラジル対ドイツ
◇ 決勝までの道のり
地域予選突破に苦しんだ両チームでしたが、本大会1次リーグでは、組み合わせにも恵まれ、両チームとも首位で突破(Eグループのドイツは、得点11、失点1、Cグループのブラジルも得点11、失点3)しました。
決勝ト―ナメントに入ってからも強豪のスウェーデン、イタリア、スペインが、姿を消していきました。おかげで、決勝トーナメントの3試合も、ドイツは得点3、失点は0と守備力の良さが目立ち、ブラジルも得点5、失点1と攻撃だけでなく、守備にも改善が見られる万全な状態で、共に手堅く勝ち進みました。
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決勝<ブラジル対ドイツ>戦記念自作シート
(横浜・決勝戦版連刷シート利用)
(2002年6月30日印付
特別記念消印と記念小型印2種・横浜中央局)
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ドイツ決勝進出記念自作カバー
(2002年6月30日付決勝記念小型印・横浜中央局) |
◇ 決勝 ブラジル対ドイツ 2−0
<2002年6月30日・横浜国際総合競技場>
ブラジルの攻撃力対ドイツの守備力の争いと予想されていましたが、前半30分過ぎまでは、ドイツが試合をコントロールする展開でした。その後ブラジルがゴール前に迫り、シュートを放ち、これをドイツの守護神カーンが阻む予想通りの戦いとなりましたが、前半は0対0のまま終わりました。
前半、シュート1本にすぎなかったドイツは、後半開始早々から立て続けにブラジルのゴールを脅かしますが、ブラジルのGKマルコスの活躍で得点に結びつけることはできませんでした。
試合が動いたのは、67分でした。ドリブルで相手陣内に侵入したロナウドは、一度リバウドにパスし、リターンパスを受けて左足で強烈なシュートを放ちました。
これをGKカーンがキャッチし損ねたところに走り込んだロナウドが、すかさず押し込んでブラジルが先制しました。
リードを許したドイツには、より攻撃的に仕掛けるしかなく、74分、77分に選手を交代しましたが、ブラジルは冷静に試合を運び79分、ロナウドが今度は右足でゴールを決めました。
絶対的優位に立ったブラジルは、そのままドイツに得点を許さず、5度目の世界一の座につきました。
この大会で8得点を挙げ、得点王に輝いたたロナウドは、ワールドカップ通算12得点を記録しました。
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優勝記念切手
<ジュール・リメ優勝杯と
FIFAトロフィ、優勝5個の☆印>
(2002年7月2日発行・ブラジル) |
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優勝記念カード
<折鶴の舞う中、優勝杯を掲げるカフ―主将と
歓喜のブラジルチームメイト>
(2002年7月2日優勝記念印付・ブラジル)
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ブラジル優勝記念カード
<ブラジルチーム集合写真>
(2002年7月2日付決勝記念印付・ブラジル) |
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