第11部 ゆらぐクラブ世界大会
8.インターコンチネンタル・カップ、2度目の中止(1978年)
(1)第23回ヨーロッパ・チャンピオンズ・カップ(1977‐78シーズン)
◆リバプール、ヨーロッパ2連覇
1回戦 (左側が勝者)
ユベントス(イタリア)対オモニア・ニコシア(キプロス)
クラブ・ブルージュ(ベルギー)対KUPSクオピオ(フィンランド)
グラスゴー・セルティック(スコットランド)対ジュネス・デシュ(ルクセンブルク)
レッドスター・ベオグラード(ユーゴスラビア)対スリゴ・ローバース(アイルランド)
アヤックス(オランダ)対リールストレーム(ノルウェー)
ボルシア・メンヘングラッドバッハ(西ドイツ)対バシャシュ・ブタペスト(ハンガリー)
バッカー・インスブルック(オーストリア)対FCバーゼル(スイス)
ナント(フランス)対デュクラ・プラハ(チェコスロバキア)
レフスキ・ソフィア(ブルガリア)対スラスク・ブロツワフ(ポーランド)
パナシナイコス(ギリシャ)対フロリアナ・バレッタ(マルタ)
ディナモ・ドレスデン(東ドイツ)対ハルムスタッド(スウェーデン)
ベンフィカ(ポルトガル)対トルペド・モスクワ(ソ連)
コペンハーゲン03(デンマーク)対トラブゾン・スポール(トルコ)
アトレティコ・マドリード(スペイン)対ディナモ・ブカレスト(ルーマニア)
グレントラン(北アイルランド)対バルール・レイキャビク(アイスランド)
2回戦
1回戦を勝ち抜いた15チームに前回優勝のリバプール(イングランド)を加えた16チームで行われ、8チームが準々決勝へ進みました。
リバプール対ディナモ・ドレスデン 5−1、1−2
クラブ・ブルージュ対パナシナイコス 2−0、0−1
アヤックス対レフスキ・ソフィア 2−1、2−1
ボルシア・メンヘングラッドバッハ対レッドスター・ベオグラード 3−0、5−1
ユベントス対グレントラン 1−0、5−0
バッカー・インスブルック対グラスゴー・セルティック 1−2、3−0
アトレティコ・マドリード対ナント 1−1、2−1
ベンフィカ対コペンハーゲン03 1−0、1−0
準々決勝
アトレティコ・マドリード対クラブ・ブルージュ 2−0、2−3
ボルシア・メンヘングラッドバッハ対バッカー・インスブルック 1−3、2−0
リバプール対ベンフィカ 2−1、4−1
ユベントス対アヤックス 1−1、1−1(PK3−0)
準決勝
リバプール対ボルシア・メンヘングラッドバッハ 1−2、3−0
クラブ・ブルージュ対ユベントス 0−1、2−0
決勝
リバプール対クラブ・ブルージュ 1−0
1978年5月10日 ウエンブリ―(ロンドン・イングランド)観客 92,500人
得点 リバプール:ダルグリッシュ(64分)
監督 リバプール:ボブ・ベイズリー
ブルージュ:エルンスト・ハッペル
大会最多得点:シモンセン(ボルシアMG) 5点
◆ベイズリーとハッペルの監督対決
1974年7月にリバプールの基盤を作りあげたビル・シャンクリー監督が退任し、右腕であったボブ・ベイズリーが後任監督として就任。チームは黄金期を迎えていましたが、前1976-77シーズンまでチームの柱であったケビン・キーガンがハンブルガーSV(西ドイツ)に移籍。このため、グラスゴー・セルティック(スコットランド)の主将ケニー・ダルグリッシュを獲得し、今シーズンに臨みました。
決勝の相手クラブ・ブルージュを率いたのはエルンスト・ハッペルでした。同監督は、1869-70シーズンにフェイエノールトをオランダで初めてヨーロッパのクラブ王者に、さらに同年のクラブ世界一に仕立てあげた実績を持っています。 (1974年からブルージュの監督を務め、今シーズン直後の1978年ワールドカップ・アルゼンチン大会では、オランダ代表監督としてチームを準優勝に導いてもいます)
決勝戦、ブルージュは主力のランベールとクーランを欠いていたためリバプール 有利が伝えられていましたが、GKイエンセンの2度の奇跡的なセービングもあり0対0で前半を終えました。後半に入るとチームが高額で獲得したダルグリッシュが機能し始め、64分に貴重な決勝ゴールを決め、リバプールは2連覇を達成しました。
|
リバプール優勝記念消印
(1978年5月10日付
・ウエンブリ―局)
(出典:「サッカーの特印」
ジョルジ・シ―ニョ著) |
(2)第19回リベルタド―レス・カップ(1978年)
◆ボカ・ジュニアーズ、南米2連覇
1回戦
20チームを5グループに分け、リーグ戦を行い各グループ1位チームが準決勝へ進む方式で行われました。
グループ1: |
1位 |
リバー・プレート(アルゼンチン) |
|
2位 |
インデペンディエンテ(アルゼンチン) |
|
3位 |
LDUキト(エクアドル) |
|
4位 |
ナシオナル・キト(エクアドル) |
|
プレイオフ リバープレート対インデペンディエンテ 4−1 |
グループ2: |
1位 |
アリアンサ(ペルー) |
|
2位 |
?スポルティング・クリスタル(ペルー) |
|
3位 |
ザ・ストロンゲスト(ボリビア) |
|
4位 |
オリエンテ・ペトロレーロ(ボリビア) |
グループ3: |
1位 |
アトレティコ・ミネイロ(ブラジル) |
|
2位 |
ウニオン・エスパニョーラ(チリ) |
|
3位 |
サンパウロFC(ブラジル) |
|
4位 |
パレスティノ(チリ) |
グループ4: |
1位 |
デポルティボ・カリ(コロンビア) |
|
2位 |
ペニャロール(ウルグアイ) |
|
3位 |
アトレティコ・ジュニオール(コロンビア) |
|
4位 |
ダヌビオ(ウルグアイ) |
グループ5: |
1位 |
セロ・ポルテーニョ(パラグアイ) |
|
2位 |
ポルトゲーサ(ベネズエラ) |
|
3位 |
エスツディアンテス・メリダ(ベネズエラ) |
|
4位 |
リベルタード(パラグアイ) |
準決勝
1回戦1位の5チームに前大会優勝のインデペンディエンテ(アルゼンチン)を加えた6チームにより行われました。
グループ1: |
1位 |
ボカ・ジュニアーズ |
|
2位 |
リバー・プレート |
|
3位 |
アトレティコ・ミネイロ |
グループ2: |
1位 |
デポルティボ・カリ |
|
2位 |
セロ・ポルテーニョ |
|
3位 |
アリアンサ |
決勝
第1戦 デポルティボ・カリ対ボカ・ジュニアーズ 0−0
1978年11月23日 パスクアル・ゲレロ(カリ・コロンビア)
第2戦 ボカ・ジュニアーズ対デポルティボ・カリ 4−0
1978年11月28日 ボンボネーラ(ブエノスアイレス・アルゼンチン)
得点 ボカ・ジュニアーズ:ペロッティ(15、85分)、マストランジェロ(60分)、 サリナス(71分)
優勝監督:ファン・カルロス・ロレンソ
第18回最多得点: ラロッサ(アリアンサ)、
スコッタ(デポルティボ・カリ) 各8点
|
ボカ・ジュニアーズの
記念切手帳より
<エンブレムとホームでの
応援風景の2種/全7種>
(1999年11月13日発行・
アルゼンチン) |
|
デポルティボ・カリ
(コロンビアのクラブ初の決勝進出)
<1982年ワールドカップ・
スペイン大会記念15種中の1種>
(1982年6月21日発行・コロンビア) |
(3)第18回 インターコンチネンタル・カップ (1978年)
開催中止
◆画像をクリックすると、拡大画像をご覧いただけます。
「手のひらの上のサッカー史」に対するご意見・ご感想は、 こちらから。 |