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◆ビバ!スポーツ時評

サッカー日誌  2006年12月12日(火)

FIFA Club World Cup Japan 2006
◆豊田市のファンフェスタ
(12月10日、豊田スタジアム)


★試合当日、競技場隣接の広場で
 日本サッカー協会からファックスで「豊田スタジアムでファンフェスタ開催」という広報が来たので「ドイツのワールドカップでやっていたのを真似したな」と思って行ってみた。いいことを真似するのはいい。
 クラブ・ワールドカップ開幕試合が行われる豊田スタジアム敷地内の「西イベント広場」が会場だった。開幕試合当日の午後1時から、試合開始50分前の午後6時30分まで。5時間半だけの催しである。
 内容は、思ったとおり、ドイツでやっていた「ファンフェスタ」のミニチュア版だった。大会に参加している世界6地域の代表にちなんで、6地域のエスニック料理の屋台が並んでいる。ビールもちゃんと売っている。お客さんがボールを蹴って的に入れるゲームなどのコーナーがある。正面に小さな舞台を作って、ライブやトークショーをやっている。
 
◆パブリック・ビューイングはないが……
 ドイツの「ファンフェスタ」は、会場の12都市で、大会期間中とおしで開催していた。中心は試合のテレビ中継のパブリック・ビューイングで、どこのフェスタにも巨大なスクリーンが用意されていた。
 ドイツの場合は、入場券を買えなかったサポーターのために、パブリック・ビューイングが役立った。しかし、豊田の場合は、すぐ隣がスタジアムで、切符はたくさん売れ残っている。パブリック・ビューイングをしても意味はない。
 そこで、プレハブの建物のなかに、テレビを置いて前年のクラブ世界選手権のビデオを見せていた。これは、アイデアである。
 ぼくは午後3時ごろ見に行って、アフリカの屋台でアラブ名物の「ケバブ」とビールを買い、前年の決勝、サンパウロ対リバプールの試合をビデオで楽しんだ。
 
◆PRが足りないのでは?
 ぼくが行ったときは、お客さんは非常に少なく、係員の姿ばかりが目だった。
 前夜に豊田市に入ったのだが、町でも、ホテルでもポスターを見かけなかった。ホテルには外人客もかなりいたが、そんな催しがあるとは知らないようすだった。天気のいい日曜日で、ほかに行くところもない自動車工業の町だから、宣伝すれば昼のうちから、もっと楽しんでもらえたのではないか?
 ぼくの考えでは、前日から2日がかりで開くことができたらよかった。前日も土曜日だから、お客さんを集めることができる。それに、マスコミも取り上げやすい。当日だけだと試合のほうは取材するが、フェスタには目が向かない。
 もっとも、夕方6時ころに、もう一度、のぞいてみたら、入場前のお客さんが、かなり集まってはいた。 

 

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