構成解説/牛木素吉郎 イラスト/水島忠紀
※実際の誌面ではイラスト中の文章を、各イラストの下に抜き出しました。
@選手層を厚く
日本のサッカーが、ヨーロッパや南米なみの“ビッグ・スポーツ”になるためには、さしあたって現在の日本代表チームと同じくらいのチームが日本に5つ以上なければならない。外国からは、いろいろなチームが日本にくるけど、迎え撃つ“ぬし”が相変わらずでは、そのうちにあきられてくる。
選手層を厚くするための提案第一 ――代表チームのほかに、23歳以下のジュニア選抜を毎年ヨーロッパへ武者修行に出すこと。第二――日本リーグの単独チームに、海外遠征と国際試合の経験を多く与えること。
Aワールドカップを目ざそう
現在の日本代表チームの実力では、アマチュアだけの世界一を決めるオリンピックが、目標だけれども、日本でサッカーが“ビッグ・スポーツ”になることを望むのなら、将来の目標は、プロもアマもふくめて、本当の世界一を決めるワールドカップでなければならない。
これは長く、遠い道のりになるだろう。少年たちからプロ選手まで、北は北海道から南は沖縄まで、だれでもサッカーを楽しめる組織と設備と国民的関心がなければならない。
ワールドカップを目ざして、日本のサッカーをビッグ・スポーツにするための10年計画をスタートさせよう。
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