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◆ビバ!スポーツ時評

サッカー日誌  2006年12月19日(火)

FIFA Club World Cup Japan 2006
◆サッカーの発展途上地域◆
(12月15日、全北現代 3−0 オークランド)


★この大会に感謝したい
 「この大会(クラブ・ワールドカップ)ができたことに感謝している。大会をはじめたFIFA(国際サッカー連盟)は称賛されるべきである」
 オークランド・シティFCのアラン・ジョーンズ監督は、試合後の記者会見の最初に、こう述べた。
 オセアニア代表のオークランドは、この日の5−6位決定戦でアジア代表の全北現代モーターズに完敗した。第1戦もアフリカ代表のアルアハリに2対0で敗れており、2試合で1点もあげられなかった。
 しかし「われわれは、アマチュアが主力のチームながら一生懸命にプレーして、ゴールまで、もう1歩だった。現在は技術も体力も劣るが、将来につながる貴重な経験を積むことができた」という。
 
★ニュージーランドのサッカー
 この大会の前身のトヨタカップは、欧州と南米のチャンピオン同士の対決で1試合だけだった。競技レベルは高く、見ごたえのある試合が期待できた。
 前年から、FIFAが「クラブ・チームの世界選手権」としてはじめたので、サッカーでは発展途上国のニュージーランドからも出場できた。そのために競技レベルの低いカードも出て財政的には苦しくなるが、サッカーの世界的な発展をはかるためにFIFAが踏み切ってくれたことを、ニュージーランドは評価しているわけである。
 ニュージーランドでは、ラグビーが一番の人気スポーツだが「子どもたちは、ラグビーよりサッカーをやるようになっている。サッカーをしている子どもたちは 150万人に達している」という。「この大会の試合は、スカイ・テレビによってオセアニアに中継されている。その影響は大きい」という話だった。
 
★全北現代は若い選手が活躍
 アジア代表、韓国の全北現代は、この試合には勝ったが、競技レベルは、ベスト4に比べると差があった。ボール扱いやパスの精度で、アジアはまだ劣っている。
 5−6位決定戦でも、オークランドに攻めこまれて危ない場面もあった。まさっていたのは、体力(運動量)と試合経験である。
 前半16分の先制点は、ブラジル人のゼカルロが、19歳になったばかりののイ・ヒョンソンを生かした攻めから。
 31分の2点目は22歳のキム・ヒョンボムの約25bの強烈なロングシュート。オークランドの守備がずるずると下がりすぎたところを狙った。
 攻撃面で若い才能のある選手が生かされているのは、韓国のクラブのサッカーのいいところかもしれない。

 

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